建築事例

国曳きの家

100年に近い伝統的な確かな造りの民家が立ち退きを求められた。道路を開通させるためである。近くに求められた敷地に曳き家して移動し、現代の生活に合わせて改修している。

古い民家の奥深く暗い部分に越屋根のトップライト(8平米)を設け、採光と採暖に利用している。

明るくなったツシ2階の部分は屋根裏の隠れ部屋的な主寝室や書斎に改修されている。ツシ2階の力強い古い構造材が居間まわりのインテリアに取り込まれることになり、時間に耐えてきたものしか持ち得ない存在感を現している。

建築詳細

竣工
一九九八年一二月
構造
木造二階建
主な外部仕上げ

屋根 / 瓦葺(日本瓦)軒先一文字、一部ガラス瓦葺、銅板一文字葺

壁 / 松煙漆喰塗

主な内部仕上げ

天井 / 既存竿縁天井、床厚板見出し、化粧裏板見出し

壁 / 土佐漆喰塗、松煙漆喰塗

床 / ヒノキフローリング 厚一五ミリ オスモカラー拭、タタミ敷

設計

山本長水(山本長水建築設計事務所)

施工会社

株式会社共力社

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