建築家

太田憲男

NORIO OTA

アクシス建築研究所

高知の風土を知り尽くす、バランス感覚に優れた建築。

土佐の風土の中で土佐にある普通の素材を用い、
一連の建築手法により、普通の家を普通に建てる。

「家づくりに関心のある方」が夢や希望として
「家を建てる」を実践するための力になる。

住まいは、あなたと建築の専門家の共同作業により、
「買う家」から「造る家」を目指すもの。

インタビュー

設計をする上で、大切にしていること
お客さまの希望を読み解く。自然体で設計をする。意図的な見せ場、奇をてらう設計をしない。
住まい方一つで、住まいは良くも悪くもなります。
完成引渡し後から本当のお付き合いができる関係でありたいと思います。
自身のデザインの特徴や長所
十人十色の希望を読み解き、その中で自身の感性を込めた建築を目指します。
主役はお客さま。共通した価値観の中で建築を完成させ、息の長い建築を創り上げる。
10年後、50年後の経年変化を見据えた建築でありたいと思います。
そのための一つでもありますが、地域の素材と職人の技を最大限に活かすことが肝心だと考えます。
自然素材の家の良さについて
自宅は土佐派の杉の家、住まいはじめて30年近くなりました。
住環境は良好ですが、住まい方一つで良くも悪くもなると上記で述べたように、建築家のできることは少しの事。
無意識にではありましたが、子供にとっては自然素材の家で良かったのではと思っています。
高知の住宅事情に感じること
高知市内のマンション建築の勢いは、反面、個人住宅の建築減少にも繋がるとも考えられます。
これからの若い世代の設計事務所は特徴有るカラ-を持たないと、持続できないのではないでしょうか。
高知の良いところ、好きなところ
「仕事も遊びも一生懸命に」を信条にしています。
仕事が一番好きですが、釣り、ゴルフ、旅の好きな私。すぐ近くにフィ-ルドがあるのは幸い。
やはりインドアよりアウトドアの活動が好きですね。
年2回、海外へも行きます。外から日本を見ると気がつくことも多く、特に高知は自然素材が宝物だと感じます。
苦心したこと、努力を重ねたこと
希望の優先順位の整理、職人の知恵、設計の工夫等で対応するのですが、
予算よりも希望が多いのが常なので、何時も希望面積、グレ-ドを詳しく説明しています。
また、経年的、段階的に造っていくことの提案は必須です。

挑戦したいこと、継続したいこと
建築の世界以外のことを何かできないかなと思っています。
次の世代に繋げる領域で。

未来に向けた取り組み
素材と技を供給できる人材の高齢化と不足を懸念から、職人バンクの立ち上げ、応援体勢が急務と感じています。
特に木材、土佐漆喰(土壁を含む)等の素材供給者は限界職種となりつつあり、心配です。

プロフィール

太田憲男

アクシス建築研究所

WEB SITE
  • 1976

    明治大学大学院建築学科修了

  • 1977

    (株)MA設計事務所入社

  • 1981

    (株)細木建築研究所入社

  • 1986

    アクシス建設研究所共同開設

  • 1997

    アクシス建築研究所開設

  • 2000

    高知女子大学非常勤講師

主な受賞歴

  • 「佐川町・木造公営住宅荷稲団地」

    建築仕上学会賞(住宅部門)(2008年)

  • 「南国の家」

    提案競技金融公庫総裁賞(2006年)

  • 「口細山の家」

    高知市都市美デザイン賞(1997年)

  • 「天王7町目の家」

    高知県ゆとりある住まいのコンクール最優秀賞(1995年)

主な建築事例

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土佐派の家ネットワークス

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