ニュータウンの残りすくいない空地は南傾斜の三方道路に面し、南に公園が下がっていく土地でした。敷地は南で道路より1m20cm上がっていました。
建築主の要望は、
・平屋的なひとつのフロアーで生活したい
・駐車スペイスを4~5台欲しい
・プライバシーも配慮しながら、公園の北側に位置する土地を生かした開放的な家にしたい
・土佐派の家が好き
でした。
それに応える建築構成として敷地南半分の土を取り、駐車スペ―スと小さな1階(玄関、予備室)を取り、2階の面積を大きくして主室を配し、平屋的な平面空間で生活したいとの要望を2階で形にしました。2階の半分は高床形式となっています。
駐車場上部は屋根のあるデッキを取り、内部が軒下空間につながりそして公園を望む構成にしています。外部に開き地域との関係をとりながら、他者の視線から生活を守ることを配慮した家です。
県産の自然素材と職人の技を使い、現代の感性に応える土佐派の家です。ベンガラは施主の好きな色です。
屋根 / ガルバリウム鋼板立ハゼ葺き
外壁 / 土佐漆喰塗、杉板張りベンガラ塗
床 / 杉板フローリング(ア30)
壁 / 砂漆喰塗
天井 / 杉化粧野地板見出し
(有)勇工務店