暮らしのこと

心豊かなにほんの家

家を建てる時につい忘れがちになること、
それは、そのあとに続く、長い暮らしのこと。
何十年の歳月を経ないと
気が付かないことも多くあります。

荒い高知の風土のもと、
暮らしに寄り添うようにつくられてきた土佐派の家。
家が本来備えているべき機能や
不自由なく感じられていることの多くは、
実は、伝統技法があってこそ
成り立っているのかもしれません。

はがれない

インテリアで一番大事な部分は「床」だと言えます。
安価という理由で、合板製のものが一般的によく使われますが、最初はピカピカに見えても、10年もしないうちに徐々に塗装や糊が剥がれ、きしみや傷が目立つようになります。
本物の木を使った床は、剥がれないことはもちろん、足裏の感触には替え難い心地よさがあります。皮膜のない塗装をすることで、冬場は冷えすぎず、梅雨時も快適で、しっかりとした踏み心地に安心感を覚えます。
肌に接する時間が長い足元だから、大切に考えたいと思います。

間取り

家は、生活に合わせて変化するもの。例えば子ども部屋をフル活用するのは、独立心が芽生える中高校生の6年ほど。
それならば、屋根裏を一時的に子ども部屋にしたり、固定 した壁をつくらずに、部屋の一角を障子や襖で仕切って活用するのもひとつの方法です。障子や襖は密閉性がないため、人の気配を感じることができます。
閉ざすだけでなく、時折開けたり閉めたりができる風通しのある空間は、家全体に開放感をもたらすかもしれません。

まぶしくない

人間の生活にとても大切な「日差し」。夏と冬では角度が変わるため、軒の出し方などで毒にも薬にもなります。
土佐派の家は、やさしい光を取り込む設計であることも一つの大きな特徴です。
強い日差しをやわらかい光へと変え、その淡い光を受け止める床や壁。
人工照明に頼らず、光との付き合い方を工夫してきた日本の家は、電気の明かりをも、やわらかいものへと変えてくれます。

部屋

将来の生活をしっかり考えて設計したとしても、実際は、その通りにならないことはあります。
家族が増える、両親と一緒に住むなど、部屋を増やしたり、逆に減らして広く使いたい場合もあるかと思います。
木の柱と梁で屋根を支える構造は、増築がしやすく、その意味で、優れた柔軟性を持ちます。
どんなライフステージにも寄り添える住まいは、長い人生において心強い存在になることと思います。

軒と植樹

落葉樹を植えることで日差しのきつい夏には木陰をつくり、冬は柔らかな日差しを取り込み床を温める。
軒の深さは、日本の気候に合わせた住まい方です。
季節とともに少しずつ部屋の中まで日差しがのびてくる。上手な軒の出は、季節の移ろいを肌で感じさせてくれます。

費用について

国産木材や漆喰など、自然素材の家はコストが高い、と思われている方もいらっしゃいます。しかし、長い目で見ると、初期工事にかかる費用だけでは判断できない面が多くあります。
例えば、建てる際のコストが安くとも、10年20年で取り替えなければならない建材も多く存在します。もし、交換だけではなく、全面リフォームや建て替えをしなければならなくなったとしたら、全体の費用は高くついてしまいます。
なにより自然素材を使った家は、空気が新鮮で、触り心地や見た目も柔らかく、住む人の五感に働きかけ、毎日の暮らしを豊かなものにしてくれます。

土佐派の家ネットワークスは、設計者、施工会社、職人、が協力して材料の流通や工法を考えることで、できるかぎり費用を抑えられるような工夫をしています。
まずはじっくりお話をお聞かせください。

お問い合わせ・ご相談

土佐派の家ネットワークス

土佐派の家ネットワークス