この住まいは南に水路を持つ道路に面した閑静な住宅地に建ちます。敷地は間口が奥行きに比べ狭い形態です。
高温多湿の土佐では南北に採光と通風のため開口を必要とします。コの字型の平面を採用することで主要室は明るく風通しの良い住まいとなりました。
また、生活の場である居間・食堂を2階とすることで、街なかでありながらプライバシーの確保と光と風を満喫できます。その上、美しい・力強い木造の小屋組みも楽しむ空間を得ることが出来ました。
現在、この住まいはお忙しいご主人の仕事の関係で主に週末と休日だけ利用される別荘のような使われ方です。建築家はもったいないと一人呟いています。