一番古い土蔵の棟が明治3年に建てられた、高知市の豊かな農家の改修の住まいです。
建築主は今は農業から離れて会社の役員をしておられる老夫婦の住まいで、2棟ある土蔵の1棟を主寝室に転用して、夏は「ひんやり」冬は「ほんのり」とした、歴史を重ねたもののみが持つ静かなたたずまいを生み出しています。
奥行きの深い家の台所など昼間の光が欲しい部分には、屋根に開閉式のトップライトを設けています。
ご主人は照明の専門家で、夜になると「やすらぎ」の得られる明かりを実現して、照明学会賞を受賞しておられます。
屋根 / 既存瓦葺(日本瓦)、銅板瓦棒葺
壁 / 土佐漆喰塗
天井 / 化粧裏板見出し、既存床厚板見出し
壁 / 土佐漆喰塗、ヒノキ縁甲板 厚一五ミリ 米ヌカワックス拭
床 / ヒノキフローリング 厚一五ミリ、既存タタミ敷
日本推進建設株式会社