高知市の中心部より車で30分程度のいの町枝川。
敷地の周囲を見渡すと自然そのものが残る小さな集落、建て主の生まれ育った土地、近くには両親や祖父母が住まう。
すぐ横に集落を見守るお宮様、梅雨の時期には蛍の飛び交う土地柄、縁有りて設計依頼を頂きました。

日々の生活が安らかであること、時の経過とともに家族の記録と記憶住まいの記録と記憶が良好に重なっていくこと、設計者と住まい主の共通した価値観が通じることが一番。住まい主の満足度無くして家創りは成り立ちません。
設計者のできることはさほど多くはなく、住まい主の日々の生活という絵を描くキャンパスを設えること、住まい主の希望や住まい方を読み解くことでもあります。

・シンプルで飽きのこない意匠計画
・明確にした使いやすい動線計画
・機能的･構造的にも長寿命な住まい
・特殊な工法ではなく、普通の建物を創る
・地域の素材、土佐の自然素材で造りあげる
・地域の職人、地元の大工さん達で建てる
・時間の経過にも対応した美しく愛着ある家

出会いがあり、縁ありて、一生懸命に楽しく仕事をさせて頂きました。
完成してから本当のお付き合い、出会いに感謝。