建築事例

2023.3.10

長寿庵見学会を開催しました

アクシス建築研究所・太田さんが
設計監理をしておりました「民宿長寿庵」。
先日、見学会を開催しました。
この度の見学会では、四万十遺産ネットワークス・溝渕さんより
声掛けをいただき、「四万十街道ひなまつり」と共催。
この日の講座の流れを説明後、
女将さんによる三味線の生演奏が披露されました。

そして、建物の見学とともに
太田さんが「津野町景観地域の新築住宅見学と設計施工」を
テーマに講義。


地元にある材料、地元にいる職人さんとの家づくりを
大事にしたいと活動している太田さん。
お施主さんの長寿庵・女将さんとの出会い、
地元の大工・久川三郎さんをはじめ
腕の良い職人さんとの出会えたことの感謝とともに
家づくりまでの様子をスライドで説明をしました。

今回、共催してくださった溝渕さんより
「津野町をはじめ、高知から愛媛を含む四万十川流域の5市町村は
『四万十川流域の文化的景観』として国指定文化財になっています。
今回の長寿庵再生計画は、この地区の自然的特性、歴史的特性、社会的特性などの
背景を踏まえ、改修された良い事例として紹介できました。」とお話されていました。

今回の長寿庵も以前は、250年を超える茅葺きの古民家でした。
この地区の茅葺きの民家は、屋根の角度や間取りも
遡ると江戸時代ごろから継承されたつくりになっているそう。

長寿庵のお床のある4畳の間。
以前と同じような空間に再現されいてます。
この4畳間は、元々は神官さんがお祈りをする場だったそう。
梼原町にある「掛橋和泉(かけはしいずみ)邸」にも
同じような間取りがあり
そちらは一段あがった上段の間になっているそうです。

天狗高原のお膝元にある民宿長寿庵。
宿には毎朝、夕に野鳥のヤマガラも訪れます。
4月には民宿を再開されるそうなので
ぜひ、皆さんいらしてください。


ヤマガラさんもご挨拶に来てくれました。

コラム一覧へ

お問い合わせ・ご相談

土佐派の家ネットワークス

土佐派の家ネットワークス