建築事例

  • ホーム
  • コラム
  • 土佐派の家づくり講座を受講いただき、ありがとうございました。

2022.11.15

土佐派の家づくり講座を受講いただき、ありがとうございました。

19期目となる高新文化教室「土佐派の家づくり」講座。

第3回は 細木建築研究所・細木さんによる「時代の感性に合う家」
左官の松本さんによる「土佐漆喰」の話。

これからの家づくりは、自然エネルギーを活用し、
エネルギーの消費量を抑えて住まうことが求められてきます。
家の日射取得、通風、外皮性能等についても話をしました。
またこの回は、一般的な漆喰と土佐漆喰の違いを知ってもらうため
漆喰塗りの体験授業を行いました。

 

第4回は 山本長水建築設計事務所・山本長水さんによる
「土佐派の木の使い方」と村山瓦さんによる「瓦の優位性」の話。

高温多湿な高知には、吸放湿性のある木の住まいが適しています。
真物の木に対し、木を貼り合わせた合板は糊を使用しているため
息をしない等、熱や湿度に対する対応力が本物の木と違うと解説しました。

瓦の話では耐震のことを考え、屋根も軽い方が良いという方もいらっしゃいますが
屋根が重い場合は、耐力壁を増やす等の耐震対策が建築基準法で決められています。
地震だけでなく、台風被害も考えた屋根にすることが大事との話でした。

 

第5回は 上田建築事務所・上田博史さんによる「土佐の恵みを生かす家」と
勇工務店・塩見耕平さんによる「施工について」の話。

土佐派の家が使う、土佐材や土佐漆喰、土佐和紙等の自然素材は
質の高さだけでなく、デザイン性にも優れた恵みの素材。
土佐和紙等はステンレス製の工業製品とコラボさせることで、
空間に緊張感をもたらすことができます。
恵みの素材は、人と自然、建築とコミュニケートする力があると話をしました。

「施工」については、工務店の役割や工事の流れを説明。
座学だけでなく、受講生の皆さんには
勇工務店の作業場へ移動してもらい、刻屋を見学。
木材の仕口や継ぎ手のサンプルや、作業の機械なども見てもらいました。

今期は「何でも聞いてください家づくりの話」を
テーマに進めてまいりました。
授業中、授業後も熱心に講師に質問される方が多く、
活気のある授業ができました。

受講生の皆様
毎週、ご参加いただき、誠にありがとうございました。

 

コラム一覧へ

お問い合わせ・ご相談

土佐派の家ネットワークス

土佐派の家ネットワークス