夏椿の家
夏椿の家
設計・西森 啓史
(西森啓史建築研究所)


 この家の付近はかつて農家が点在する田園風景でしたが、今は開発が進み住宅団地としての様相を呈しています。居間と寝室にはさまれた中庭がこの家のテーマです。杉格子のスクリーンを通して周りの景色がシルクのベールに透かされたように映し出されます。

 中央に住み手が一番好きだと言う「夏椿」を植えました。北側の寝室に木漏れ日を注ぎ、木の葉のざわめきが時間の流れを柔らかく揺らします。この木の成長とともに家族の時間も豊かに育ち、生活の記憶となることでしょう。ここは外部からの視線を遮り、気兼ねの要らない「屋根のない居間空間」です。自然の光や風の恩恵をしっかりと受け入れ、呼吸のしやすい家になりました。壁は土佐漆喰、屋根は地元の瓦、木材は全て杉材で構成されています。(西森啓史)
夏椿の家
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