設計・松澤 敏明
(徳弘・松澤建築事務所)


 
おふたりとも高校で教鞭をとっている30代のご夫妻と、幼稚園に通う娘さんの3人家族(今のところ)の家です。高知の自然素材(杉・土佐漆喰・土佐和紙)を職人(大工・左官・経師)の技で活かして使う家。現代の感性に合い丈夫で長持ちする家。地域の力を活かし持続可能な暮らしができる健康な家。そんな土佐派の家作りに賛同していただきました。

 間取りは、田の字型平面の応用形で8畳間を6つ組み合わせた矩形の平面が1・2階重なり、それに大屋根を架けそして越屋根を載せる構成にしています。2階は低く抑え小屋裏部屋のようになっています。 張り欠けのない矩形の平面、シンメトリーな立面は、構造計画上ねじれや偏心がなく、合理性を持った丈夫な骨組みができます。

 棟まで伸ばした4本の大黒柱に大きな8角梁を組み上げ剛性を持たせました。伝統的な木構法の考えも取り込んでいます。居間は家の中央で8畳間2つ分の16畳で吹き抜け空間とし、1・2階の全ての部屋を繋げました。組み込まれた多様な生活が居間を中心に有機的に関連付きます。

 子供があそんだり、家事仕事をしたり、明日の授業の準備をしたり、読書をしたりする家族の気配を家族みんなが感じる構成としています。シンプルな枠組みの中に、居住性の向上と生活を楽しむ設へとして、南北に風を通し、越屋根から光と風入れ、内外の中間領域である軒下空間を広く充実させました。この家を舞台に幸せな家族の歴史が刻まれることを祈っています。(松澤敏明)
越屋根のある家
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